12/01/2017

原因究明


◆YAMAHA XT600Z
 ・キャブレター清掃、インマニ交換

エンジン不調(中速域~高速域のモタつき)のテネレ。
なかなか原因を特定できず、手こずってしまいました...。

単気筒ですが、キャブが2つ付いてますね。
左が低中速域で機能するプライマリ側(こちらは強制開閉式)。
右が高速域で機能するセカンダリ側(こちらは負圧式)。


下写真はプライマリ側のフロートチャンバー。
赤矢印間が連通しており、セカンダリ側へ燃料を供給するのですが、古いガソリンで少々詰まっておりました。


詰まりを解消して、これで解決かと思いきや、セカンダリ側が効き始める前の回転域でも不調が、、、

吸気周りを調べてみると、、、インマニのゴムが劣化してパックリ!
2次エア吸込みですね...。


新品へ交換して、バッチリ快調となりました。



なかなか触る機会が少ない車両ですので、お時間掛かってしまい申し訳ありませんでした。
良いお勉強になりました。



◆富士重工 ラビット
 ・ガソリンコックOH

以前、エンジン不調でお預かりしたラビット。
こちらは始動性が悪く、ガソリンスタンドで給油後にエンジンが掛からなくなってしまった。とのことです。


ガソリンがクランク室内に流入していたのがエンジン始動不可の原因のようでした。

車体がある角度以上に傾くと、キャブの構造上ガソリンがオーバーフローと同時にインマニ側へ流れてしまうのが確認できました。


更にコックOFFでもジワジワと漏れが見られました。
何日か停めている間にフロートバルブの隙間から少しずつキャブ内に流れていったと予測されます。
通常はオーバーフローパイプから排出されるのですが、先程と同様にインマニへも流れていた可能性が。
これが始動性悪化の要因と思われます。

ですので、コックのパッキンを交換して漏れを改善。
数日置いてから始動確認も、問題なく掛かるようになりました。


ビンテージバイクに乗られる方は、「停止時にはガソリンコックOFF」を習慣付けておられると思いますが、コック自体の漏れがあっては意味がないですよね。




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12月2日(土)、3日(日)とイベント参加のためお休みを頂きます。
申し訳ありません。

Good oldays@2016  Cool Beans さん撮影

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内山





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