11/22/2021

CB250 故障原因

 前に預かったCB250のエンジンをみていきます。

ポイントと進角ガバナーを外します。ポイントの接点は多少荒れがでてました。ポイントのカバーにTYPEの堀がなかったのですが、上死点が左右交互に来るので高回転型のTYPE1になるんですかね。

ヘッドカバー外します。なぜか手前から2番目のロッカーアームが乾いています。

バルブクリアランスは偏心のロッカーアームピンを回すことによって調整されるんですね。
よく見かけるロッカーアームの先端にねじ込み式のタペットアジャスターじゃ振動で緩むとでも考えられたんですかね。
カムチェーンテンショナーを緩めます。
ガイドローラーが削れていますね。
カムのスプロケットを外してカムシャフトを抜いていきます。
カムシャフトの両端にはシムが片側1枚片側2枚の計3枚ついてました。
シリンダーヘッドを外すとピストンが見えたのですが、穴が開いています。

バルブの方は曲がったりはしていないようです。
オーナーさんと話し合った結果ピストンの振れもあるのでオーバーサイズを入れることになりました。
オイルフィルターを見てみるとアルミの削りカスがでていますね。
ピストンの破片とカムチェーンのガイドローラーの削りカスをクランクケースから取り除くためにもクランクケースを開けることになりました。
これを機にエンジンに関しては不安のないバイクになるのでポジティブに行きましょう。

話は変わってRX350のシリンダーをブラストしたりして再塗装など準備していきます。
スタッドが錆びて太ってなかなか抜けませんでした。
ピストンピンもなかなかの硬さでしたが、無事外れました。

ブラストといえば覚えていますでしょうか。新しくなったんですよ。
集塵機がある上にサイクロンが取り付けられたブラスト機での作業では空気が美味いこと美味いこと。
まぁ別に美味くはないんですが、メディアのにおいも感じず埃っぽくもなく、ブラスト内も明るくいい具合です。ガンの先が細い気もしますが、少々作業が長くなろうとかまいません、空気が美味いのだから。





若林





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