11/14/2016

ピカピカピカール



先日ピカールを久々に買って、レンタルバイクを磨いておりました。
ちなみにレストアの仕事では、ピカールを使いません。
鉄の場合は、錆を取り除いてメッキしたり、塗装したり、
アルミの場合は、腐食を取り除いてバフ研磨の研磨剤を使いますので、
実はほとんど使わないのです。

ただ、これからレンタルバイクというかたちでバイクの維持管理をしはじめると
こういったものも使い、日々ケアしていくことになります。
レストアしたものでも、ただ置いているだけで、
そこに酸素がある限り、酸化してしまうので、
酸化しはじめたところを少し磨いて、油分でケアしていくのです。
ヴィンテージバイクを所有して維持していくことは、
こうしたケアも重要で、楽しみのひとつでもありますが、
これが複数台となると、なかなか大変なことになってくるかと思います。
乗るだけでも忙しいのに(笑)

よく旧いバイクはピカピカではなく年相応にヤレている方がいいと言われますが、
それが一番難しく、そう思えるぐらいのヤレ感で残っているものはとても少ないのです。
なぜならそれはずっとこうしたケアを続けていないと、そのヤレ感にならないから。
それがいつかどこかで途切れてしまって、日焼けして、埃して、錆びて、朽ちて、垂れて、、
だからレストアが必要になる。
レストアでリセットされるならまだ良い。
そのまま果てるほうが多いのではないかと思う。

レンタルバイクの構想には、こうした問題も解決したいという思いがありました。
維持管理を続けていくのは、大変なことなんです。
そこをお店がやり、みなさんに乗っていただくことで維持管理費用に充て、
ヴィンテージバイクを絶やさないことと、乗って楽しいバイクの良さ伝えていくことが
両立できると考えたのです。
今回、これから維持管理することで、いいヤレ感のバイクが出来上がるでしょう。

勘違いのないように言っておきますが、バイクはもちろん所有してほしいです。
そして、かわいがって維持管理してほしいんです。
それが難しくなることもよく理解しているので、レンタルバイクは一つの提案なのです。







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