10/22/2024

これからのこと

久々のブログとなりました。
昨年末でメカニックの若林が退職し、この9月独立開業を迎えたようです。
どうしても、まだまだ甘いとは思ってしまうのですが、あとに引けない状況を作って自分を奮い立たせたいという気持ちもよくわかりますので、あまり干渉はせず、でも困ったことあれば頼ってきてもいいぞっという姿勢でおります。    >>鶉ノ輪店


もう一度ひとりになり、これを機に自分の仕事のやり方をずっと考えていました。
これまでどうしても手が回らず、細かな修理が続くと大掛かりな作業であるフルレストアやエンジンOH、カスタムなどに手が回りにくく、お客様をひたすら待たせていたり、ご依頼をお断りすることになり、非常に心苦しく感じながら、どうしたらこの問題を解決できるだろうかと。


これまでの経験で得た知識や技術は、感謝を持って、自分だけのことにせずすべて共有する。
この思いで、お客様のバイクを整備する、そしてスタッフに教えていく。
教えるにあたっては「できるだけ簡単なことにする」というのを自分なりのテーマにしていました。
そして今これから。

これまでスタッフに教えてきたことをもっと多くの方に共有することで、ヴィンテージバイクを直せる人が増えるといいのではないか。

ひとつはYoutubeで整備の参考になる無料動画を作っていこうと思います。


もうひとつ、修理といえば、難しいのはやはり故障探求だと思います。
調子の良くない原因を早く突き詰めること。
これは構造やその車種の特徴などの知識、そして実際に触れてきた経験の引き出しから導かれるもので、これこそ私自身はお客様の車両を整備することでたくさんの経験を積ませていただきました。

この故障探求をオンライン診断しようと思っています。


原因を探るために、あれを変え、これを変え、遠回りをしながらお金を使っていくより、スパッと原因解決のところへお金を使う方が早くて安上がりとなるサービスを目指します。
オーナーさん自身が整備できるようになることも理想ですが、整備のできる友人や近所のバイク屋さんと一緒にビデオ通話で原因解決というのも良いかと思います。
故障探求のサービスであり、実際に整備するのはお客様となりますので、私自身は修理に掛ける時間を短縮でき、より多くの車両を診ることができるに繋がります。

故障に対する修理はできるだけオンラインで、レストアやエンジンオーバーホールなどの重整備は一台ずつ丁寧に作業できるよう考えています。

いまお待たせしているお客様やお断りしてしまったお客様には本当に心苦しく、解決のため自分が最大限お役に立てる方法を必死に考えました。
解決に向かって努力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

早川



ちなみにYoutube構想は以前からあり、もう4年前に作った動画ですが、これはエンジンの掛けやすくなる方法です。ご参考までに。




12/07/2023

YAMAHA DX250 作業開始

 YAMAHA DXの作業内容が決まりましたので進めていきます。

キャブレターですが、ひどい詰まりはなさそうです。エアを通しておきます。

ポイントのタイミングも調整します。ピストンの高さを見て上死点前を出して合わせました。


フロントフォークのインナーチューブに錆があります。ちょうど駆動部分でもありますので、再メッキすることになりました。
時間のかかる作業になりますので、先に外注にだします。
フォークのオイルシールはずしました。あとはシールの交換と部品の洗浄です。
フロントブレーキの洗浄とグリスアップします。メーターのグリスも綺麗にして新しいグリスに交換しましょう。

フォークが組みあがるまでこの状態です。
フロントにジャッキをかけてリアブレーキの整備します。工程はフロントブレーキ同様です。
オイルポンプも分解修理することになったので、クランクケースカバーの右側を開ける必要があります。オイル抜いて作業に取りかかります。
オイルポンプの経路をはずしたらすんなりケースカバーは外れます。
左側の回転をとる方の軸はひどい錆などは見受けられません。
次回オイルポンプ本体をばらします。


若林

11/29/2023

YAMAHA DX

 YAMAHAのDX整備見積りします。

エンジンはかかり動きはする状態のようです。

オイルの漏れがあったりインナーチューブに錆がでていたり。
古いバイクの不安箇所をどれほど取り除いておくかは人それぞれですね。
現状把握したところで、またオーナー様と打ち合わせします。


メグロのバイクです。


リアのタイヤは太く小さいです。荷物がたくさん積める実用車。

オートラックというそうです。
エンジンは馴染みある構造です。
S8と同じですかね?

今回もバラシて再塗装、再メッキです。


若林

11/07/2023

XS650 整備

 いろいろと部品が届きましたんで、作業を進めます。

まずはタコメーター取り出し部分のオイル漏れです。

オイルはOリングによって止められています。

続いてこちらの進角
とポイントのオイル漏れです。
貫通したシャフトを留めるナットを外すときは進角側のナットを抑えておく必要があります。
進角側は粉っぽい汚れがありますね。
バラシて綺麗にしておきましょう。
張り付いたガスケットをはがします。
オイルシールとガスケットとOリング交換します。
組み付けてもとに戻します。
カムチェーンテンショナーにもオイル滲みがあるようです。
面研して、ガスケット製作して取り付けます。
キャブレターは綺麗な状態でした。
続いてこちら
オイル漏れです。オイルシールが3か所になりますが、スプロケット裏とプッシュロッドのオイルシールは段があるのでクランクケースを割らないと交換ができません。
シフトチェンジシャフトのオイルシールを交換します。
チェーンで傷がついていたのでペーパーでならしてオイルシールが傷つかないようにしてから交換です。
スイングアームのガタがひどかったので、ブッシュ交換します。

ポイントの接点の荒れを修正して、タイミング調整しました。
灯火類の確認ですが、左ウインカーが点かなかったので、点検して修正したところ。
点きました。


ハスラー90はあらゆるところが錆で接点がだめになっていたり、配線がちぎれかかっていたりしていました。
試乗しました。
さすがの2ストローク、いい加速します。


若林

10/26/2023

MX整備

 EndlessSummerのエントリーが開始しました。

よろしくお願いします。

(エンドレスサマー前に書きましたが、下書きのままアップロードしていませんでした。)


MX250のフロントフォークインナーチューブを再メッキするためにばらしていきます。

オイルシールが見えないくらいに錆なのか土なのかがたまっています。

バラシて洗浄しました。消耗部品は交換になりますが、その作業はインナーチューブが返ってきてからします。
動きの渋いハブベアリングも交換します。
スポークをばらして、サンドブラストして、マスキングして塗装準備完了です。
クランクの右側のオイルシールを交換します。
古い車両はいつオイルシールが抜けてもおかしくないですからね。変えれる時に変えておきましょう。
フリクションプレートも交換します。
バスケットは段が出ているので修正します。段が出るとプレートが引っかかってしまいます。
内側もこんな感じ。
面研もしたので、あとは閉じるだけです。
エンジンを反対に向けてジェネレーター側です。
発電にはインナーローターが使われています。
オイルシール交換しました。
ハブとパネルの塗装が仕上がりました。
チャンバーの中を綺麗にしておきます。そして耐熱塗料で塗装します。
スポークを組んで完成です。
綺麗になったチャンバーを取り付けました。
ガソリンコックは詰まってました。洗浄します。
錆まみれだったタンク内は錆取りして綺麗になりました。

ひとまずMXの作業はここまで。


若林