10/21/2022

TS90 修理

 修理依頼をうけてましたTS90をとりに行ってきました。

しばらくのっていなかったようでキックも下りない様子。とりあえずマフラー外して状態確認します。

シリンダーに錆がみえますね。

キック下りない原因なのでしょうか。開けてみます。
ピストン上だけだといいのですが、湿気で錆びてしまったのでしょうか。

錆はピストンより上側だけの様ですが、シリンダー外せどクランク回りません。
フライホイールに錆がうっすら出ていましたが固着の原因ではなさそうですね。どうやらクランクのベアリングがトホホな感じ
クランクケースを割ることになります。まずは右側からばらしていきましょう。

ピンを外せばクラッチも外れます。フリクションプレートやら外す前に隣のナットは緩めた方がいいです。忘れていてのちにつけ直しました。

クラッチバスケットの下にはスプリングがいました。
ギアは固かったので、熱を入れてプラハンで軽くコンコンッとすれば外れました。
ディスクも錆びてます。これが原因でキックが下りなかったようですが、クランクをゆっくり回すとゴリゴリしてるのでやっぱりベアリングも駄目ですね。
シフトドラムの蓋のボルトに苦戦しました。
そういえば、この段階ではエンジン下ろしています。シフトドラムのなべねじを外しやすくするために先に下ろしました。
そんなこんなでクランクケースが開きました。
トランスミッションですね。
錆びたクランクベアリングです。
絶妙にピントがあっていませんが、これもクランクベアリングです。
洗浄に面研、これからオイルシールとベアリングを打ち込んでいきます。
クラッチバスケットは段取りが必要ですね。
プレートは一枚ずつ錆を落とし、綺麗にしました。
ガスケット製作、穴位置は純正画像を皆がら転写していきました。
一通り準備が済みました。組んでいきます。
ピシッとガスケット合いました。
閉まりました。
いろいろと取り付けます。
帰ってきた感じがしますね。
こちらのガスケットも製作しました。スズキもガスケットが無くなっているようですね。
スタッドボルトを外して面研しているので気持ちがいいですね。
シリンダーはホーニングしてヘッドガスケットはアルミから作り組みました。

若林



9/27/2022

販売車両の準備...

 販売車両を綺麗にしていきます。

アルミのアウターチューブの腐食を綺麗にするためにフロントフォークまで外します。

フェンダーは塗装面なのでコンパウンドで磨きます。
ついでにブレーキもばらして掃除してグリスアップです。
キャブレターも綺麗にしました。
湿式のエアフィルターはクリーナーで綺麗にします。

リアタイヤも外して磨いていきます。

リアブレーキも同様に整備しておきます。

エキパイに錆がでているので磨いてから耐熱塗装します。
こちら街乗り車両でした。

続いてのバイク綺麗にしていきます。

こちらもブレーキグリスアップします。
リアも同様です。
トライアル車両になります。
販売車両の詳細につきましては、近々発表されますのでお待ちください。

今週の日曜日に開催されます2022EndlessSummer第二戦のエントリー受付が今日までとなっております。
ご参加の方はお忘れないようにお願いします。

開催は久々のオートランド黒岩です。天気は良くなりそうですので観戦にもぜひお越しください!



Selpet M12 Sports

 セルペットM12のクランクケースカバーからオイルが漏れるのでガスケットを作って改めます。

中は特別汚いわけでもないようです。
二層構造?のようなガスケットは純正なんでしょうか。とりあえず剥がしていきます。
面研も済ませました。
元のガスケットとケースカバーを用いて製作しました。
ケース側は結局フレームが邪魔してオイルストーンが入らないのでマウントボルトを外してエンジンをずらすことにしました。

続いてオイルシール交換とポイント間に火花が出るので接点を磨きます。

アクセルを戻したときに回転の落ちが悪く見てみるとオイルシールから漏れがあるのと奥まで入り込んでいました。

オイルシールの設置面である外周と内周を綺麗にします。
オイルシールを入れていきます。

スプロケット裏のオイルシールも交換して漏れを止めます。

また納車整備の際にバッテリー交換したり最終点検をしていくことになります。

セルペットM12スポーツ販売中です。よろしくお願いします。

9/01/2022

YG1エンジン下ろすことに

 ガソリンがバンジョーの隙間からにじんできていたので面出します。


アイドリングが突然あがるので見てみるとアイドリング調整のピンがわずかに曲がっていました。アクセル開けたときにたまに一緒にピンも上がってきていたので修正します。

アクセルも重い感じがしたのでばらしてみるとグリス切れです。綺麗にしたのちグリスアップして軽いアクセルになりました。
試乗して仕上げです。

と思ってたのですが乗るとどうもクラッチが滑っています。ギアオイルを変えてみるもあまり変わらず、結局開けてみることにします。
キャブレターとエアフィルターとクラッチワイヤーを外すだけでカバーが開くと思っていました。
そんなに甘くはなく、ステップにマフラーも外さないとケースカバーが外れませんでした。ステップ真裏になべねじが隠れています。
そんなこんなでクラッチが見えてきたわけですが、これじゃぁケースカバーの合わせ面が面研できませんね。そんな気はしてましたが、エンジン下ろした方が作業が速そうです。
とりあえずクラッチを外しました。一枚ずつプレートを確認します。
手が油まみれでほぼ写真は撮れいてないのですが、状態はそんなに悪くなさそうです。スチールプレートに錆が出ているので、それを綺麗にしていきます。
バスケットには段が薄っすらとでてたので、せっかくなので綺麗にしておきました。
こちらの作業の方がメインになりそうなくらい張り付いたガスケットをはがしていきます。その後面研です。
エンジンも降ろして面研します。
ガスケットも切って製作します。明日から雨が続くのでなんとしても今日中に試乗まで行きたいところです。段取り命ですね。
クラッチ組みました。内側のギアに先にはめてからバスケットに入れる仕組みなので、慣れてなくて時間がかかりましたが、しっかり組めました。
いっきにエンジン乗せるまで行きました。まだ外は曇りです。間に合いました。
クラッチワイヤーも一度潤滑剤を流して動きをスムーズにしました。外側の面研もしたので気持ちのいいケースカバーになりました。オイルシール2か所再度シリコングリスを塗って蓋をしました。
クラッチは全く滑らなくなりました。ピストンの動力が駆動輪にしっかり伝わるのがわかる軽快な加速です。


若林。