仕事はまだ続きますが、本年の店舗営業は今日が最後になります。
世界的にも大きく何かが変わる年だったのではないかと思うのですが、
僕にとっての今年は、なんと言っても、春先に撮った1枚の写真。
「仲間と仕事をしていきたい。チームで仕事をしたい。」
と強く思った、それが実現できて、とてもいい一年となりました。
みんなのおかげで、毎日がとても楽しいです。ありがとう。
先に場所(ハコ)を作って、それから集まる人を、、
ちょっとした暴挙だったかもしれないけれど、
(そう、去年の大改装をはじめたころは、何も決まってなかった)
集まるべく人が集まった、そんな気がしています。
それぞれに、吸収する場であったり、挑戦する場であったり、人とつながる場であったり、
この場の活かし方は違うかもしれない。
働き方も、雇用形態も違う。
でも、「ヴィンテージバイクをいつも、いつまでも楽しめる環境を」という
お店の大前提は、みんなで共有している。
「ヴィンテージバイクをいつも、いつまでも楽しめる環境を」といいながら、
直ぐに修理に入れなかったり、1Fがカフェゆえに入りにくくなったと、
以前からのお客様の一部には、そんな不満もあると思います。
ほぼ修理中心でなんとか続けてきましたが、修理だけをずっとしていくなんて、無理。
正直、何度も店をやめようと思いました。
はっきり言うと、修理は収益のいいものではありません。
だから、「修理ができるバイク屋さん」が、どんどん無くなるんです。
じゃあ修理の効率を上げるために、人数を増やして分業したら?
お医者さんと看護師さんの仕事を見ながら、そう考えたこともありますが、
それでは、修理できる人が増えるわけではないし、おそらく何より仕事が楽しくない。
修理の肝は、故障探求にあると思います。さらには部品を段取りできるスキルも必要。
メカニックとして入ってきてくれたスタッフには、僕が得てきたことはすべて共有している。
だから僕が得てきた期間よりは、ずっと短い期間でいろいろなものを習得できると思っています。
さらに、これからはネットや動画を通して、より多くの人に共有できるよう考えています。
修理できる人が増えれば、ヴィンテージバイクを楽しめる環境はもっとよくなるはず。
共有することで、みなさまにとってもいい環境に、そして修理屋としても収益も図れるのではないか。そう考えています。
もう一つ、カフェを併設した目的。
これはバイク好きの人が集まってワイワイするため、ではない。
実際、カフェのお客様の8〜9割は、まったくバイクに関係ない人だったりする。
スマホを手にカフェ巡りをするカフェ女子もけっこう多くて、
その人たちの視界に、ヴィンテージバイクがチラチラしてると思うとオモシロイ。
好き者同士の中にいると気付かないけど、たぶんバイクって一般的にはそんなにいいイメージではないんです。
バイクに乗ってる人がモテるというのは、今やまったくの幻想だと思います(笑)
なので、ここでは「受け入れられる」ということが大切だと思っています。
興味を持ってもらうなんてより、もっともっと謙虚に、まずは受け入れられること。
だから風景としても、違和感としても、まずは視覚的に受け入れられる。
そして、バイクに乗ってくる人が、できるだけ上品でスマートだと良いですよね。
一般的に「受け入れられる」存在となることで、ヴィンテージバイクが楽しめる環境が続けていけるものと思っています。
本年はよりたくさんのお客様に恵まれまして、たくさんの経験をさせていただきました。
どうもありがとうございました。
来年はもっとメディアとして多く発信できたらと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
年始は1月5日からとなります。
それでは、みなさま、良いお年をお迎えください。