車検でお預かりしたSL350
サッと終わらせるつもりでオイル漏れの修理に臨んだものの、
どんどん見たくない現状が現れ、泥沼に。
タイミングチェーンが大きく遊んだことでシリンダやヘッド、ケースが削れていましたので、
遠心式のオイルフィルターにはアルミの粉が堆積。
アルミの粉の他にゴム部品の残骸が出てきます。
ケースの洗浄だけでもずいぶん大変でした。
見たくないものが続き、、、、
シリンダはアルミの粉混じりのオイルが回った影響かザラザラ。
あとで軽くホーニングしました。
1.00オーバーのピストンが入っていて、ガイドも打ち替えてありました。
左の燃焼室に大きな傷。過去に何かあったのかなあ。
シリンダとヘッドは歪が大きく、面研も時間が掛かりました。
バルブの摺り合わせ。
カムチェーンの交換。
カムチェーンガイドローラーの交換。
左が新品、真ん中が付いていたもの。これだけ大きさが違います。
ガイドローラーが破損し、カムチェーンが大きく遊ぶ原因となったのではないでしょうか。
回りの悪かったセルモーターは内部のカスがたくさん堆積。
掃除して、ブラシを新品にします。
作業進める中で見えてきた欠損部品の手配もできたので、あともう少し。